2025-03-12
2025年2月26日(水)、第2回バイオバンク・ネットワーク イノベーションディスカバリー フォーラムを開催いたしました(共催:一般社団法人アイディーフォー(iD4)、協賛:国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (AMED)。
バイオバンク試料・情報の利活用にご関心を持つ企業の方々を中心に会場(湘南ヘルスイノベーションパーク (湘南iPark))では約50名、オンラインでは190名以上の方々に参加いただきました。第2回の今回は、特にバイオバンクの細胞資源の利用に焦点をあてて、バイオバンクについての最新の情報提供と、バイオバンクと利用者の間での利活用促進をめざしたディスカッションの場を提供することを目的としました。
第1部では「情報リッチなバイオバンク細胞資源を用いた研究戦略」をテーマに齋藤 潤教授(京都大学 iPS 細胞研究所)と西原 広史教授(慶應義塾大学 医学部がんゲノム医療センター)に講演をいただきました。齋藤 潤 教授には『iPS 細胞を用いた疾患関連リスクSNPの作用機序解明』と題し、バイオバンク由来の細胞を用いて作製したiPS細胞の解析から得られた最新のゲノム情報と疾患フェノタイプの研究成果を紹介いただきました。
続いて西原 広史教授には『オンデマンド型バイオバンクを活用した臨床研究の推進』と題してオンデマンド型バイオバンクの特長と利用サポートについて実例をあげながら紹介いただきました。
第2部では会場で参加いただいた方々と「個々の研究ニーズにあわせた利活用相談」として情報交換会を行いました。バイオバンク利活用推進担当者と参加者のバイオバンク利活用等に関する活発なディスカッションや研究者同士の情報交換もあり、個々の研究ニーズに合ったバイオバンクの活用に関してより詳細な議論を交わすことができました。
2回目の開催の今回は、会場、オンラインを含め1回目と比べて多くの方々にご参加いただきとても充実した時間となりました。ご参加いただいたみなさまに改めて感謝申し上げます。